3/2森山開次 春の祭典2024

3/2(土)は渋谷区文化総合センター大和田さくらホールにて開催された森山開次 春の祭典2024を鑑賞。2台ピアノによる春の祭典(ストラヴィンスキー作曲)に森山開次さんがダンスを行うというもの。ピアノは、實川風さん三浦謙司さん。プログラム前半はピアノによるソロ演奏で祈りがテーマ。後半が春の祭典。

感激感動した。。ピアノの周り、ピアノの下(!)へも縦横無尽に踊る森山開次さん。途切れない奏者の集中力。生贄の少女とその周りの群衆。生命への畏敬。恐れ慄く心。悲しみ。尊厳。ラリってきて恍惚へ。。舞台上には3人しかいないはずなのに、ライトアップやスモークの工夫も素晴らしく、複数人の群衆が見えた。ライトアップによる影絵を使い、舞台上だけでなく、ホールの壁全体へ投影する。左右と正面の壁への使い分け。ホール全体の観客が群衆となり、1人の少女へ集中した。

赤髪の少女は、気持ちの揺れ動きで緑のライトを浴びる。ホール全体へ投影される影絵の強弱はエヴァや巨神兵、デイダラボッチをも思わす巨大な生命のよう。捧げられる命。生命とは。生命の数珠繋ぎとは。三浦さんの1ピアノが冴え渡る。普段オーケストラで演奏している身としては、楽器が思い起こされる。ダンスは初演のリスペクトも感じるような動き。1人のダンスなのに、少女達、敵の部族、長老、祖先。いろんな人へ変幻。動きで伝わるのだ。2台ピアノの春の祭典も素晴らしいなぁ。たまらず家に帰ってすぐ、乙女達の踊りのハーモニーをピアノで鳴らしましたよね笑 例の複調の。目の前をダンサーが動き回る中での奏者の集中力が本当に神がかっていた。ブラボーすぎる。最後は少女1人で祭壇へ。赤髪に赤のライトアップ。スモークでぼんやりと。死。恍惚。

個人的には第2部の序奏部分で、長年自分の中でイメージできていなかったモヤモヤが晴れる気持ちで、納得させられた。呼吸。朦朧。まだ生きている鼓動。ここから正気ではいれなくなる。

終わってみて振り返った時に沁み入る前半の祈りプログラム。暗譜の三浦さんの凄み。バロックモノ選曲の實川さん。両者とも本当に素晴らしい。お2人の耳(音の聴き方)違いを少し感じた。あぁ、、バッハのフーガを弾けるようになりたい、と思った。

ダンス、演奏、空気、空間、ほんとにその時、その瞬間でしか生まれない芸術だった。濃密時間でした。瞬きが惜しい。素晴らしい公演に感謝です。