
カデンツァ・コンサートサロンにて演奏会をやりました。
キャンセル待ちが沢山出るほどお申し込みいただいて本当にありがとうございました。
山田亜理沙さんと1時間たっぷり演奏しました。
曲目は、
エルガー:朝の歌
ヘンデル:オンブラマイフ
シューベルト:アヴェマリア
シューベルト:君は 我が憩い D779
ベートーヴェン:魔笛の主題による12の変奏曲 ヘ長調 Op.66
メンデルスゾーン:無言歌 ニ長調 Op.109
ブラームス:歌の調べのように Op.105-1
グリーグ:夢 Op.48-6
サン=サーンス:白鳥
フランクール:チェロソナタ ホ長調 1・2楽章
ポッパー:ハンガリー狂詩曲
です。アンコールに鱒を演奏しました。

懐かしい方々にもお会いできて嬉しかったです。

地下で湿度が高めなのが少し難点ですが、駅から近いし使いやすい会場です。
またいつか同じような企画をしたいと思います。
もしかしたら後日、少し演奏動画を載せるかも。(未定)
今回のプログラムノート。
エルガー(1857-1934):朝の歌 Op.15-2
題名はフランス語でChanson de Matin。イギリスの作曲家エルガーが作曲したヴァイオリン曲。サロン向けの音楽で『夜の歌』と対をなす曲。朝の爽やかな光や鳥のさえずり、人生色々あるけど毎日朝は巡ってくるんだよそんなメッセージを感じる曲。英国の気品さが表現の鍵。
ヘンデル(1685-1759):オンブラ・マイ・フ(歌劇『セルセ』より)
イギリスで活躍し人気のあったドイツの作曲家ヘンデルのあまりにも有名な曲。「これほど愛おしく、心地よい木陰は、かつてなかった」というシンプルな歌詞。元のオペラ『セルセ』は今はほぼ演奏されないが、王様が政治や恋の闘いから離れ、一本のプラタナスの木が作る静かな木陰に、心からの安らぎを感じて賛美するシーンで歌われる。
シューベルト(1797-1828):アヴェ・マリア D.839
クラシック音楽の中でも屈指の知名度を誇る名曲。スコットランドの詩人ウォルター・スコットの叙事詩『湖上の美人』を基にした歌曲。1825年作曲。聖母マリアの像に向かって少女エレンが、竪琴を弾きながら祈りを捧げる場面の歌。少し前の1819年に同じ題材でロッシーニがオペラを作っている。
シューベルト:君は我が憩い D.776
1823年作曲。詩人リュッケルトのロマンティックな詩に付けられたシューベルトの名曲のひとつ。「あなたは私の安らぎ、心の平穏。私の眼をそっと満たしてください。あなたの愛だけでこの胸を満たしてください」。ドイツの詩人・東洋学者のリュッケルト(1788-1866)がこの詩を含む詩集”東方のバラ”を出版したのが1822年。翌年にはシューベルトが作曲。
ベートーヴェン(1770-1827):魔笛の主題による12の変奏曲 ヘ長調 Op.66
1796年作曲。モーツァルトのオペラ『魔笛』の中で、鳥刺しのパパゲーノが歌う人気アリア「恋人か女房がいれば」をテーマにした変奏曲。歌詞の内容は「可愛い恋人か、奥さんが一人いればハトのように仲良く暮らせるのに!もし誰も愛してくれないなら、僕は死んでしまう!」。26歳まだ耳の聴こえる意欲溢れるベートーヴェンが工夫を凝らした変奏に注目。ソロあり短調あり。2拍子のテーマがなんと優雅な3拍子に。
メンデルスゾーン(1809-1847):無言歌 ニ長調 Op.109
メンデルスゾーンが親交のあった女性チェリストのために書いたチェロとピアノのためのオリジナル曲。1845年作曲。「言葉のない歌」の名の通り、具体的な歌詞は無いが、まるで言葉を紡ぐかのように切々と歌い上げられるドイツロマン派の叙情的な旋律。
ブラームス(1833-1897):歌の調べのように Op.105-1
詩人グロート(1819-1899)の詩による、ブラームス晩年の洗練された歌曲。「歌の調べのように、私の心の中を何かが通り過ぎていく。それは春の香りのように花開くけれど、言葉にしようとすると雲のように消えてしまう。けれど、あなたの瞳から涙がこぼれ落ちる時、その温かい香りが歌に宿るのだ」今回のプログラムの中心。
グリーグ(1843-1907):夢 Op.48-6
ドイツ語の原詩はボーデンシュテット(1819-1892)。ノルウェーの作曲家グリーグによる傑作歌曲。「美しい緑の森で、美しいブロンド娘に愛される夢を見た。目が覚めると朝日は昇り、現実に引き戻される。しかし、今は現実の中であなたをこの腕に抱きしめている。これこそが、私の夢だったのだ」前半の静けさは過去の夢、後半にかけて夢を超える現実、そして未来への誓いへと情熱的になる。
サン=サーンス(1835-1921):白鳥(組曲『動物の謝肉祭』より)
組曲『動物の謝肉祭』の中で、唯一サン=サーンスが生前に出版を許した珠玉の名曲。ピアノが優美な水面のきらめきを、チェロが白鳥の気高くも孤独な姿を描き出す。
フランクール(1698-1787):チェロソナタ ホ長調 1・2楽章 トロウェル版
フランス繋がりで18世紀フランスの宮廷で活躍したフランクールによるバロック・ソナタ。第1楽章(アダージョ)は当時の貴族社会を思わせる気品に満ちた優雅さ、第2楽章(アレグロ・ヴィーヴォ)では躍動感あふれるリズムと軽快なステップによる掛け合いが楽しい。今回のプログラムの重要なテーマ”高貴さ”と”気品”。
ポッパー(1843-1913):ハンガリー狂詩曲
「チェロのパガニーニ」とも称された大チェリスト、ブラームスと共演もしているハンガリーのチェロ奏者・作曲家ポッパーの代表作。ハンガリーの民族舞曲「チャールダッシュ」のスタイルを踏襲している。前半は哀愁と情熱が入り混じった遅いテンポで、後半は速いテンポでお祭りの狂熱へ。
当日お配りしたプログラムに載せてあった小さな絵はこれです。笑

落書き。
逆向きから見た日本地図の富士山あたりから天に向かってエネルギーがふわ〜っと。家や建物の歴史。ずっと続くエネルギーの中に、今自分は生きてるんだ、そんな気持ちで書いたもの。笑

こちらはもっと簡易的。笑
いやはや生命の危機を感じるレベルの暑さですね…。なんとかこの夏も元気に乗り切りたいですね!


