10/31(金)に広尾駅より徒歩5分のLa Salle F にてデュオリサイタルをやります。開演時間は18:30で要注意です!開場が18:00。
ピアノは里見有香さん。高校からの同級生。デュオは第三弾。そして今回は特別ゲストにヴァイオリンの佐原敦子さんをお迎えしてトリオも演奏します。チケットは前売り4,000円。当日は500円プラスです。
ショパンのチェロソナタにフォーレのチェロソナタ第2番、そしてフォーレのピアノ三重奏を演奏します。作曲家の晩年の作品ばかり。楽しみです。
チラシは私の手作り。いつかはさらにもっと良いチラシ作れるようになりたいな。。
さて練習。練習だ。
この投稿を気が向けば編集していくかも。曲紹介とか。チェックしていて下さいね。
ホームページのお問い合わせフォームからでもチケットお申し込み可能です。是非よろしくお願いいたします!
更新1
今回はショパンのチェロソナタについて。ショパン(1810-1849)はポーランドの作曲家。ピアノといえばやはり憧れるショパンの曲!英雄ポロネーズや幻想即興曲、カッコいいエチュードに、子犬のワルツ、マズルカ…名作が沢山すぎ!そんなピアノの詩人、ショパンですが、実はチェロが入った作品もあるのがとても嬉しい。op.3序奏と華麗なるポロネーズは、ポズナン大公国(現在のドイツとポーランドの間くらいにあったプロイセン王国の衛星国)の総督であるチェロ好きなラジヴィウ公に、そして同じくらいの時期にop.8のピアノ三重奏。さらには、友人チェリスト、フランショーム(1808-1884)とジャコモ・マイアベーアの歌劇”悪魔のロベール”の主題による協奏的大二重奏曲を共作、そして晩年にはop.65チェロソナタ。これもフランショームに献呈。
こちらフランショームのwiki
そしてこちらはフランショームのimslp
フランショーム(1808-1884)は、フランスのチェリスト・作曲家。
・この人が作曲した曲の譜面を見れば分かるが、めちゃくちゃ弾けたチェリストに違いないです。メンデルスゾーンやショパンと親しくしていたようです。
・チェロをやってる人なら聞いた事があるデュポール(ベートーヴェンとも共演している)から彼が使っていたストラディヴァリウスのチェロを購入。(ちなみにそのチェロはその後、ロストロポーヴィチさんが使ってたチェロです。)
・パリ音楽院チェロ科の主任教授。弟子には、ジュール・デルサール(フランクのヴァイオリンソナタをチェロ版に編曲した人)。彼はフランショームの後任の教授。このデルサール門下にはポール・バズレールと、これまたチェロをやっている人なら聞いた事があるフォイヤール(基礎練の本で有名)がいる。ポール・バズレールは1918年からパリ音楽院でチェロ科教授で、門下にレーヌ・フラショやピエール・フルニエがいる。山崎伸子先生はフラショー先生やフルニエ先生に教えを受けている。こうして現代へ脈々と繋がっております。
デュポール→フランショーム→デルサール→フォイヤール
デュポール→フランショーム→デルサール→バズレール→フルニエ→山崎伸子先生→
凄い…。
凄腕チェリストのフランショームと友達だったショパンがチェロソナタを作曲したのも頷けます。ショパン生前最後の出版楽譜がチェロソナタです。といっても彼は39歳で亡くなってしまっているので、身体が元気ならもっと弦楽器や管楽器など他の器楽アンサンブル曲を作っていたかもしれないのが残念。
ショパンには”写真”があります。最先端でオシャレだ…。
ちなみに手塚治虫の漫画で”虹のプレリュード”という作品がショパンの話ですよ。
なんと言ってもピアノの里見有香さんはポーランドに留学されていますので、私は本場の空気を教えてもらえて嬉しいです。
過去公演これまでのチラシ↓
↓こちらの公演ではショパンのトリオを演奏しました。
今回も挑戦ですね。ショパンとフォーレについて深く感じ取れるよう、引き続き学んでいきたいです。
今回はこの辺で。また更新第二弾をいつか。
更新2
今日は楽器の調整について。
先日、私の楽器の主治医(本当にお者様のようなので)の田口さんに駒を新しく作っていただきました!
それに伴って、魂柱も新調。さらにはナット、指板の削りもお願いしました。
結果を単刀直入に申しますと、最&高です。倍音の質、残響、響き…めちゃくちゃ変わりました…。調整って、丁寧な作業で人のように大事に気にかけて付き合うと、こんなに変わるんですね…。今までこの違いや変化を実感した事がなかったので、この歳になって初めて学ばせていただいております。ありがたいです。楽器の反応が人の反応と同じです。宿ってます。今までの楽器屋さんでは、どことは一応言いませんけど(ま、私は2度と行かないですが)、弓の毛替えで、弓のフロッグに傷付けられたり、魂柱をいとも簡単にずらされたり、エンドピンのソケット部分を雑に交換されたり、それはまぁ色々あったのですが、何となく楽器屋ってこんなもんなのかな…と疑問は持ちつつもそのままにしてしまっておりまして、田口さんに出会って初めてこんなに丁寧に扱ってもらえるんだ…と感動いたしました。
田口さんは自分に厳しく人には優しい聖人みたいなお方なので、口調こそ穏やかなのですが、私がいつも怒られている事がありまして、それは楽器の左肩部分が、手が当たってニスが少し剥がれてるくらいならまだしも、私は汗かきなので、木にかなり汗が染み込んでしまっていて、というのもそこを気にかけず放置していた時期があるせいで、かなり頻繁に補修してあげなくてはいけないのに、またしばらく間があいてしまい、悪化してしまっていたのでした。もっと頻繁に持って行こうと思います。気に掛けてる部分や道具の扱い方にその人の人となりが全部出てます…。
田口さんという方は、イタリアのクレモナにあるBruce Carlson and Bernard Neumannの工房で20年以上も働いていた方で、現在は柏にお店があります。
お店に行くといつも3.4時間平気でお邪魔してしまっております。お話が面白過ぎてつい。内容が凄くて沢山聞きたくなってしまうのです…。例えば、現在では日本音楽財団が所有しているストラディヴァリウスのパガニーニカルテット、こちらを昔、面倒見ていた時期があるのです。
それだけではありません、カールソンさんの工房というのは、イタリアで1番有名な工房なので、ヨーロッパ各地から楽器が運び込まれていたのでした。かつてはオイストラフが使っていた楽器の話や、アッカルド氏やウート・ウーギ氏が頻繁に調整に訪れてた話、クレモナの教会で聴いた音や、朝6時過ぎ?には毎日工房に行っていたというような生き方の話など。”本物”というものに日常的に触れている方だからこそ、作業はめちゃくちゃ丁寧、メンタル的にも本物と対峙する為に鍛えていたのではないかと思います。剣道もする方です。風邪なんか引いた事ないとおっしゃっておりました…。
学ぶ事が多すぎです。お店に行くととても前向きに元気な気持ちになれるのです。感謝。
更新3
先日のリハーサルの後、ゲストヴァイオリン佐原敦子さんと写真を撮りました♪
佐原さんは、私も所属している藝大フィルの同僚でもあり、かなり昔からお世話になっている先輩でらっしゃいます。その昔は、なんと私の姉(チェロ)ともカルテットを組んでらっしゃいました。😳
酔鯨(日本酒)のイベントでご一緒に弾かせていただいたり、ドラゴンの会(詳細はノーコメント)で弾いたり、総合プロデュースをされている高山信彦さんに紹介していただいて、軽井沢森の音楽祭に出させていただいたり、同じく高山さんのリベラルアーツ企画で尾道に行ったり。3年前にはこんなデュオコンサートも。
ラヴェルのデュオ、難しすぎるけど、カッコ良い曲すぎて、あぁ痺れたなぁ…。また弾きたい…(何度やっても初チャレンジの気持ち)。
田口さん(楽器の主治医)を紹介していただいたのも佐原さんで、調整の方向性が同じ。響きを合わせるのがとても楽しいです。お世話になりまくりな先輩なのでした。いや本当。今回もお力をお借りして、フォーレのピアノ三重奏に挑みたいと思います。感謝です。
お茶目な先輩😆
笑
昔の写真を発掘。確か尾道で叱咤激励されている(風)な写真🤣いや、本当に怒られていたのか…笑
(小さい写真でひっそり載せてみました。笑)
是非是非お越し下さい!